Notionは、情報管理やプロジェクト管理に便利なツールとして多くの人に利用されています。
その中でも「リレーション」と「ロールアップ」機能は、データベース間の関連付けとデータ集計を可能にする強力な機能です。
今回は、Notionビギナーの方にも理解しやすいよう、リレーションとロールアップについて詳しく解説していきます。

Notion特有の機能で、使ってみないとイメージが難しいけど、結構便利な機能だよ♪


リレーションとは何か?
リレーションとは、異なるデータベース間でデータを関連付ける機能です。
例えば、「プロジェクト」と「タスク」という2つのデータベースがあるとき、各タスクがどのプロジェクトに属しているかを簡単に把握できるようにするのがリレーションの役割です。
リレーションのメリット
- データの整理が容易になる: データベース間の関連性を明確にすることで、情報の整理がスムーズになります。
- 重複入力を避けられる: 一度入力したデータを他のデータベースでも利用できるため、重複入力の手間が省けます。
- 情報の関連性を視覚的に把握できる: リレーションを設定することで、関連する情報を一目で確認できます。
- データの更新が効率的になる: 一つのデータを更新すれば、関連するデータベースにも反映されるため、管理が楽になります。



複数のデータベースで使用する項目はリレーションで一括管理すると便利そうだね!
リレーションの設定方法
- 関連付けたいデータベースを開く
- 新しいプロパティを追加し、タイプを「リレーション」に設定
- 関連付けたい相手のデータベースを選択
- 必要に応じて、逆方向のリレーションも設定



具体的に解説するよ♪
下記で作成するサンプルは下のURLから!
■タスクデータベース(サンプル)
■プロジェクトデータベース(サンプル)
リレーションの具体例
例)プロジェクト管理
プロジェクト管理を例に説明します。
- 「プロジェクト」データベース: 各プロジェクトの情報を管理
- 「タスク」データベース: プロジェクトの個々のタスクを管理
ステップ1: プロジェクトデータベースの作成
新規のページを作成します。
プロジェクト名、開始日、終了、タスク、タスク進捗、担当者、ステータスのプロパティを設定してください。


ステップ2: タスクデータベースの作成
新規のページを作成します。
タスク名、担当者、期限、進捗状況、ステータスなどのプロパティを設定します。


ステップ3: リレーションの設定
プロジェクトのデータベースで「タスク」のタイトルをクリックし、プロパティを編集を選択。


次に関連付けたいデータベースをリレーションします。
プロパティの種類を「リレーション」に変更し、対象のデータベースを選択。
ここでは、「タスク」のデータベースを選択します。




ステップ4: リレーションの活用
プロジェクトのタスクの項目を選択すると、タスクデータベースを参照してタスクを入力することができます。





各タスクをプロジェクトに割り当てると、担当者やステータスも連動させることができるよ!
ロールアップとは何か?
ロールアップは、リレーションを通じて関連付けられたデータを集計・分析する機能です。例えば、各タスクの進捗状況をプロジェクトごとに集計したり、各顧客の注文総額を計算したりすることができます。
ロールアップのメリット
- データの集計が簡単にできる: リレーションを通じて関連付けられたデータを自動的に集計できます。
- 視覚的にデータを把握できる: 集計結果を視覚的に表示することで、データの全体像を把握しやすくなります。
- 効率的なデータ分析が可能: 手動でデータを集計する手間が省け、効率的にデータ分析が行えます。



リレーションで複数のデータベースを関連づけて、ロールアップで効率的に集計ができるんだね!
ロールアップの設定方法
- リレーションが設定されたデータベースを開く
- 新しいプロパティを追加し、タイプを「ロールアップ」に設定
- リレーションを選択し、集計したいプロパティを選ぶ
- 集計方法(合計、平均、最大値、最小値など)を選択



リレーションで関連づけたらロールアップは簡単にできるよ!
ロールアップの具体例
例)プロジェクトとタスクの進捗管理
ステップ1: リレーションの設定
上記で設定した「プロジェクト」「タスク」のデータベースを使用します。
ステップ2: ロールアップの設定
プロジェクトデータベースの「タスク進捗」のプロパティを編集から種類を「ロールアップ」に設定します。


リレーションを「タスク」データベースを選び、プロパティは「進捗状況」、計算は「平均」を選択します。



表示方法は好きなデザインを選んでOKだよ♪





プロジェクトに対応した各タスクの進捗状況の平均値を集計することで、プロジェクトの進捗状況を視覚化することができるよ!
ステップ3: ロールアップの活用
各プロジェクトのタスク進捗状況を一目で把握できます。
もちろんリレーションで設定したタスクの項目を編集すると、それに連動して進捗状況も連動します。


リレーションとロールアップの違い



リレーションとロールアップは両方ともデータを参照する似た機能だけど、得意・不得意があるよ!



理解できると活用できる場面が増えそうだね!
特徴 | リレーション | ロールアップ |
---|---|---|
目的 | データベース間の関連付け | データの集計・分析 |
設定方法 | リレーションプロパティを追加 | ロールアッププロパティを追加 |
利点 | データの整理、重複入力の回避 | データの集計、視覚的な把握 |
使用例 | プロジェクトとタスクの関連付け | タスク進捗の集計、注文総額の計算 |
リレーションとロールアップの活用のコツ
- 適切なデータベース設計を心がける: リレーションやロールアップを設定する前に、データベースの構造をしっかりと設計しましょう。
- 必要最小限のリレーションを設定し、複雑化を避ける: リレーションを多用しすぎると、管理が複雑になることがあります。必要最小限にとどめましょう。
- ビューを活用して、関連データを効果的に表示する: リレーションやロールアップを設定したデータベースは、ビューを活用して関連データを効果的に表示できます。



あまり複雑にせず、出来上がったデータベースを見やすくビュー変更しよう!
リレーションとロールアップを使った活用例
イベントと参加者の管理
ステップ1: イベントデータベースの作成
- イベント名、開催日、場所などのプロパティを設定します。


ステップ2: 参加者データベースの作成
- 参加者名、連絡先、参加イベントなどのプロパティを設定します。


ステップ3: リレーションの設定
- イベントデータベースに「参加者」プロパティを追加し、タイプを「リレーション」に設定します。
- 関連付けたいイベントデータベースを選択します。



ここではイベントデータベースを選択するよ♪
リレーションに成功したらイベントごとに参加者を割り振ろう!


ステップ4: ロールアップの設定
- イベントデータベースに「参加者数」プロパティを追加し、タイプを「ロールアップ」に設定します。
- リレーションを選択し、参加者データベースの「参加者名」プロパティを選びます。
- 集計方法を「値の数をカウント」に設定します。





相互に項目を連動させて集計を簡略させることができるよ!



テンプレートを一度作ってしまえば流用もできそうだね!
■イベントデータベース(サンプル)
■参加者データベース(サンプル)
まとめ
Notionのリレーションとロールアップ機能は、データの関連性を簡単に管理し、集計・分析するための便利な機能です。
初心者の方も、まずは小規模なデータベースで試してみることをおすすめします。
慣れてくれば、より複雑な情報管理にも活用できるようになるでしょう。
リレーションとロールアップを使いこなすことで、Notionでの情報管理がより効率的で直感的になります。
ぜひ、自分の用途に合わせて活用してみてください。